【開催報告】8/18サッカー選手のためのトレーニングメニューの組み立て方
こんにちは!GAP東京の井上です!
8/18に『サッカー選手のためのトレーニングメニューの組み立て方〜スタミナ編〜』を開催しました。
講師は安澤佳樹さんです。
安澤さんはアスレティックトレーナーとして日本国内のトップアスリートに運動指導しています。
他にも、アスレティックトレーナーとしては異色の心血管疾患患者を対象にした心臓リハビリに携わっています。
スタミナとは何か?
辞書で調べると「持久力」と出てきます。
その「持久力」とは、スポーツ活動中維持できる体力や能力のことです。
なぜサッカーにスタミナが必要なのか
これはサッカーの試合の進行によって選手たちの動く距離がどう変わるのか、トップ選手と一般的な選手を比べたものです。横軸が時間、縦軸が距離を表しています。
この表をよく見てみると、一般的な選手は試合の後半になるにしたがって、動く距離が短くなっているのがわかります。ですが、トップ選手は試合の後半になっても距離が伸びています。
トップクラスの選手ほど試合の後半になっても走り続けられることが分かりましt。
そのため、サッカーで活躍するには、後半になっても動き続けられる「スタミナ」が必要です!!
ワッサーマンの歯車
一番右の歯車が肺、2つめが心臓と血液、3つめが骨格筋です。まず、肺で息を吸うと、歯車は右に回り、空気に含まれた酸素が血液にわたされ次に心臓へ届きます。
心臓はポンプの役割をして、酸素を全身に送ります。さらに歯車は右へ回り、3つめの歯車である骨格筋へ酸素が届きます。
そして、骨格筋のミトコンドリアで酸素を消費し、エネルギーを産み出します。
また、エネルギーを作り出した副産物として、二酸化炭素が産生されます。二酸化炭素は、骨格筋、心臓、肺と逆の順序で運ばれて、体外へ排出されます。
これが呼吸と循環の仕組みで、3つの歯車を「ワッサーマンの歯車」と呼びます。
この「ワッサーマンの歯車」から、身体のパフォーマンスアップのためには肺、心臓、筋肉すべてのバランスが取れていなくてはいけません。スタミナも同じです。
つまり肺、心臓、筋肉すべてに目を向けてトレーニングができるようにならなくてはいけません。
持久力トレーニングの具体例
低強度有酸素トレーニング
時期:プレシーズン初期、試合期のリカバリー
エネルギー供給源:酸化系
運動強度:とても低い
目標心拍数:最⼤心拍数の65%
運動時間:20分以上が目標
高強度有酸素トレーニング
エネルギー供給源:酸化系、乳酸系
運動強度;比較的⾼い強度を⻑時間繰り返す
目標⼼拍数:最大心拍数の80%
運動時間:約4分間の運動を1〜2分の休息を挟みながら3セット以上を推奨
スピード持久力・産生トレーニング
エネルギー供給源:酸化系、乳酸系
運動強度:150〜300%
運動時間:10〜90秒間の運動時間の1〜3倍の休息を挟みながら 2〜10セット以上
(※20秒以上運動することが推奨)
まとめ
スタミナとは何なのか?から始まり、具体的な数字、グラフを使いながらスタミナの必要性をお話していただきました。
また、サッカーのトレーニングの具体例もあげていただき、とても濃い時間になりました。
この勉強会の内容を活かして、目的や試合日程に応じたトレーニングを組み立てていきます。
みなさんもトレーニングメニューを組み立てるときは是非、参考にしてみてください!
次回の勉強会!
8/29(木)『スポーツ現場で使える手技〜腰痛編〜』です!
こんな方におすすめ!
・トレーナーを目指す学生、社会人
・東洋医学に興味がある方
・手技を学びたい方
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