学生トレーナー必見!足関節捻挫のアスレティックリハビリテーション
こんにちは。GAP東京の嘉山です。
6月14日にオンラインで開催された「足関節捻挫のアスレティックリハビリテーション~評価に基づく段階的対処法~」について、当日どんなことを学んだのかをご紹介します!!
講師は千葉 拓也さんです。
千葉さんは2008~2014年までラクロス日本代表の各年代でトレーナーを担当し世界大会にも帯同。
また、柔道整復師として数々の外傷を経験し、現場で起こる応急処置からリハビリ、テーピングの技術を伝える活動を行い、現在も治療の第一線で活躍されています。
足関節捻挫を2つの視点で紐解く
今回は足関節捻挫について、メディカル的な側面とストレングス的な側面の二つの視点から解説していただきました。
メディカル的な側面
怪我には一回の力によって生じる「外傷」と、繰り返し力が加わり生じる「傷害」の二種類があります。足関節捻挫は外傷と傷害のどちらに当てはまると思いますか??
足関節捻挫は外傷の一つです。
足関節捻挫には内反捻挫と外反捻挫があります。発症頻度は圧倒的に内反捻挫の方が起こりやすいそうです。それではなぜ内反捻挫の方が起こりやすいのでしょうか?
要因としては様々なことが考えられますが、今回は足関節の構造に着目しました。
足関節の構造上、外くるぶしより内くるぶしの方が上に位置しているため、外反方向へは骨性の制限がかかります。
しかし、それに比べ内反方向は邪魔するものがあまりないため可動域も出ます。
捻挫の受傷程度は靭帯の損傷具合によって3段階に分けることができます。
もし選手がプレー中に足関節捻挫をしてしまった場合
・早急にプレー続行していいのか
・これ以上プレーをさせないようにした方がいいのか
即座に判断しなければいけません!!
判断材料
足関節捻挫の際にはまずは骨折しているかどうかを鑑別します。その際に用いられるのがオタワアンクルルールです。
その後、運動時の痛みやスペシャルテストを実施します。ここでの判断が復帰に影響してくるそうです。
ストレングス的な側面
選手から「パフォーマンスを上げるためにはどうしたらよいですか」と尋ねられた経験はありませんか?
パフォーマンス向上には筋肥大、睡眠、栄養、など様々な要因が絡み合っています。つまり、『これだけやっておけばいい』というものはないのです。
足関節捻挫へのアプローチも同じことが言えます。
これだけやっておけば足関節捻挫を再発しないようにできるトレーニングというものはなく、選手の状況・状態に合わせた段階的なトレーニングを指導する必要があります!
例えば、ジャンプトレーニング、フットワークトレーニングです。
まず、サイドシングルレッグジャンプです。
続いて、ジグザグランです。
他にも様々なトレーニングを紹介していただきました。
※動画でも見ることができます。ブログを最後までご覧ください。
競技復帰に向けては様々な要素を取り入れ、競技の特性やレベルに合わせたトレーニングを実施できるようになりたいですね!
まとめ
トレーナーにはメディカル系の人もいれば、ストレングス系の人もいます。専門分野を持つことは大切ですがそれだけに特化するのではなく幅広い知識を持てると対応できる領域がきっと広がると思います。
そして大切なのは学んで終わりではなく、活動現場で評価ができて対応できることです。インプットとアウトプット両方をして実施していきましょう。